四季折々(日々彦・詩歌の記録)

主に俳句、付随して詩歌などの記録

俳句ノート

◎「存問」としての戦火俳句(ETV特集「戦火のホトトギス」より)

〇昨年8月21日に放映されたETV特集「戦火のホトトギス」をネットで再度みる。 明治30年創刊された俳句雑誌「ホトトギス」は、今では一つの俳句雑誌だが、戦前は俳句に関心ある人のもっとも大きな月刊誌だった。 現在1500号を越えているそうだが、1945…

◎原爆俳句(広島忌、松尾あつゆき日記など)

〇原爆忌俳句大会のこと 俳句を通して非核・平和を訴える「原爆忌全国俳句大会」(実行委員会主催、毎日新聞京都支局など後援)が2021年9月の第55回大会を最後に、幕を下ろすことになった。 半世紀以上にわたり、17文字に平和への思いを刻んできたが、投…

◎書評:岸本尚毅『高浜虚子 俳句の力』

〇本書は、岸本氏がこれまで俳句関連の雑誌に寄稿してきた虚子に関する文章をもとに構成したもの。 虚子の俳句の魅力を多角的に分析して、俳句という文学の特性を明らかにする。 軽々と詠まれているように見える虚子の句が、いかに俳句という器を生かしたも…

◎書評:『金子兜太×池田澄子 兜太百句を読む。』

〇池田澄子が金子兜太100句を選び、一句ずつについて作者と選者・評者のふたりで語り合うという趣向の『金子兜太×池田澄子 兜太百句を読む』を、面白く読む。 ほぼ時間軸に沿って句が並んでいるので、伝記的な意味での兜太の生き方、来し方にふれる。 池田の…

◎池田澄子の俳句鑑賞(『池田澄子百句』『シリーズ自句自解Ⅰベスト100池田澄子』より)②

〇池田澄子 『シリーズ自句自解Ⅰベスト100池田澄子』(ふらんす堂 、2010) 本書は自句自解も解説というよりは句にまつわるエッセイの趣があり、その句にまつわる背景や作句つくりの様子が明かされている。 ★恋文の起承転転さくらんぼ 《十歳代後半からどっ…

◎池田澄子の俳句鑑賞(『池田澄子百句』『シリーズ自句自解Ⅰベスト100池田澄子』より)①

〇『『池田澄子百句』 坪内 稔典+中之島5編集 (創風社出版、2014) 『池田澄子百句』は坪内稔典と船団メンバーと関係者5人の編集。 発表の句集5冊、空の庭(1988年)、いつしか人に生まれて(1993年)、ゆく舟(2000年)、たましいの話(2005年)、拝復(2…

◎一人ひとりの心情の揺れに寄り添い続けて、高野ムツオなどから

〇先日神戸市に来てから交流している知人に阪神淡路大震災のときの話をお聞きした。今の私たちの住まいのあたりも比較的震源地に近く、甚大な被害を受けたそうだ。 そのときは、とにかく生きることに精一杯だったという。少したってから我を取り戻し、よく生…

◎俳文「二月の色」

〇俳文「二月の色」 総じて二月は色の乏しい季節で、その中で、居宅の近くにある山茶花、錦木、水仙は、寒さに強く丈夫で長い期間にわたって楽しませてくれている。 山茶花は2月に入ってからは徐々に涸れてきた。盛りの時は赤い花、白い花が、咲いたかと思う…

◎書評:『モーロク俳句ますます盛ん 俳句百年の遊び』

〇本書の目次は次のようになっている。 ・ところで俳句そもそも (俳諧から俳句へ、俳句から俳諧へ/連衆いろいろ/俳句レッスン1から10) ・俳句百年、モーレツからモーロクまで (近代俳句小史/俳句・短歌の戦前まで/戦後俳句のゆくえ) ・ますます俳…

◎病気を楽しむ心とは(正岡子規から)

〇「正岡子規 病気を楽しむ」 ここに来て、正岡子規が一層身近になってきた。 晩年の仰臥状態になっても、『墨汁一滴』『仰臥漫録』『病床六尺』とさやかな日録を書きつづけ、短歌・俳句を詠んで、自分を客観視しつつ綴っている。 随筆『病床六尺』の「悟り…

◎わたしと俳句、大畑等さんのことなど

※昨年(2021)まで【四季折々(日々彦の文芸欄)】で俳句や日録を掲載公開していましたが、個人的なことが多くあり、公開設定を「自分のみ」にしました。愛読していた読者からの要望もあり、新たに今年(2022)から【四季折々(日々彦・詩歌の記録))をつくり…